本記事では、iPhone をインターネットに接続するための設定・手順についてご案内します。
既にこちらの記事の流れで、hellosim が利用可能な通信会社に接続されて、アンテナバーが立っている状態になっていますでしょうか。
そのようでしたら、下の手順に進んでください。
なお、ご利用のiPhone 内の iOS バージョン(注)によって、メニュー表示が異なることがあります。
画面に表示されている内容に関して、先に進められないなど、お困りの場合は、
support@hellosim.jp までお問い合わせください。
(注)「 iOS 」というのは、iPhone の中で動作している基本ソフトウェアです。パソコンに Windows というソフトがありますが、これと類似した役割を果たしているソフトです。Windows 95 や 98、最近の 7、8 や10 などのバージョンがあるように、iOS も一定期間ごとに新しいバージョンが公開されてきています。
1. iPhone の APN 設定
(1) iPhone の「設定」をタップして、「モバイルデータ通信」または「モバイル通信」を探し、それをタップします。
(iOS のバージョンによって、表示が異なります。下の画像は「モバイルデータ通信」と表示)
(2) 「モバイルデータ通信のオプション」または「通信のオプション」をタップします。
(iOS のバージョンによって、表示が異なります。下の画像は「モバイルデータ通信のオプション」と表示)
(3) 「モバイルデータ通信ネットワーク」をタップします。
※ iOS 13 と iOS 12 のバージョンの場合、「設定」→「モバイル通信」と
続けてタップすると、以下の画面になるので、
「モバイルデータ通信ネットワーク」をタップします。
(このように iOS のバージョンによって、しばしばメニュー内容や構成が変更されていますが、
どの iOS バージョンであっても、「設定」メニューの中を色々とさがしていくと、
他の iOS バージョンと共通したものが見つかります。
これらの画像と全く同じメニュー内容になっていない場合でも、
類似のものが無いかお探しください。)
(4) 以下のような画面が表示された場合、APN の情報を手入力することが可能です。
(最新の iOS バージョンの場合、APN を手入力できる画面が表示されるため、「構成プロファイル」をインストールする必要はありません。)
APN を手入力できる画面が表示されない場合(構成プロファイルをインストールする必要がある場合は、こちらの記事をご覧ください。
下の画像のように、「モバイルデータ通信」という項目の中の「APN」という項目の右側に『 travel.lv 』と入力します。その下の「ユーザ名」、「パスワード」はともに空欄にします。
更にその下に表示されている「 LTE設定(オプション)」や「 MMS 」についても空欄のままにします。
(「 LTE設定(オプション)」が表示されていなくても、問題ありません。また、「 MMS 」の項目に既に何かが入力されている場合、そのままにしておいても、あるいは、入力されている内容を削除して空欄にしても、どちらも問題ありません。)
(5) 同じ画面の更に下を見ると、下の画像のように「インターネット共有」という項目が出てきます。
上の入力例と同様に、「APN」の項目だけ『 travel.lv 』と入力します。
この項目(インターネット共有)は、いわゆるテザリング(iPhone をモバイルルーター代わりにして、パソコン等をインターネットに接続する)を行うために必要な入力です。
データ通信の開始
2. データ通信の開始
(1) 1.の (1) ~ (5) までの APN 設定が完了したら、メニュー画面を 2 つ戻って「モバイルデータ通信」の右端のスイッチのような部分が下の画像のように “ オン ” の状態になっているか確認します。(古い iOS バージョンの場合、画像のように緑色ではなく、青色になっている場合があります。)

(2) 「モバイルデータ通信」の “ オン ” を確認したら、再び「モバイルデータ通信のオプション」または「通信のオプション」をタップします。

※ iOS 12 のバージョンの場合、「設定」→「モバイル通信」と
続けてタップすると、以下の画面になるので、
「通信のオプション」をタップします。

(3) 「データローミング」の右端のスイッチのような部分を、下の画像のように “ オン ” の状態にします。

2.の (1) の「モバイルデータ通信」と、2.の (3) の「データローミング」をともに “ オン ” にした途端に、hellosim によるデータ通信接続が開始されます。
Safari ブラウザで何かのウェブページを開いてみたり、地図アプリでどこかの場所の地図を表示するなどしてみて、画面が表示されるかご確認ください。
なお、使用するデータ量を節約したい場合など、2.の (1) の「モバイルデータ通信」を “ オフ ” にしてしまえば、 “ オフ ” になっている間は、iPhone は電話専用機のような状態になります。
※ 「モバイルデータ通信」と「データローミング」の違いについて
これについては、まず日本の通信会社を利用しているケースでご説明した方が良いでしょう。
例えば、いつも日本でドコモを利用しているとします。(この場合、装着されている SIM カードはもちろんドコモのものです。)
日本国内でインターネットに接続したいとき、「モバイルデータ通信」のスイッチが “ オン ” になっていれば、「データローミング」のスイッチが“ オフ ” になっていても、インターネットに接続されます。
ところが、ドコモで使用している iPhone を海外に持ち出したとします。この状況では「モバイルデータ通信」のスイッチが “ オン ” になっているだけでは海外でインターネットに接続されることはありません。「データローミング」のスイッチも “ オン ” にしないと海外ではインターネットに接続されません。
一般に、データ通信料金は自国内で利用した場合より、海外で利用した場合の方が高くなるため、海外に出かけた際に勝手にスマートフォンがインターネットにつながることが無いよう、このようにスイッチが 2 種類ついています。
つまり、いつも「モバイルデータ通信」のスイッチだけ “ オン ” になっていて、「データローミング」のスイッチが“ オフ ” になっている状態で日本と海外を行ったり来たりした場合、日本国内でのみ、インターネットに接続し、海外ではインターネットに接続しない、という使い方になります。
これを hellosim に置き換えますと、hellosim はラトビアの通信会社の SIM カードであるため、日本で使用する場合も、(ラトビアから見れば)“ 海外 ” にあたります。それゆえ、ラトビア以外の国で hellosim を利用する場合は、常に「モバイルデータ通信」と「データローミング」のスイッチがともに “ オン ” になっていなければ、インターネットに接続されません。
なお、いちいち 2 つのスイッチを“ オフ ” にしたり、 “ オン ” にしたりするのは面倒という場合、「モバイルデータ通信」の方だけ “ オフ ” にするだけで十分です。
というのは、「モバイルデータ通信」のスイッチの方が、「データローミング」のスイッチよりも上位にあるスイッチだからです。「モバイルデータ通信」のスイッチが “ オフ ” の状態で、「データローミング」のスイッチだけ “ オン ” になる、ということは起こりません。